2017.12.06

薄めの斉藤です(仮)vol.3~古着屋で手に入れた一着~ STEPS自由が丘

もはやタイトルなどどうでもいいといった趣きがあります。
自由が丘店 薄めの斉藤です。
 
ものの本によると”お洒落”とは、”服装や化粧などを洗練したものにしようと気を配ること”とあります。
“洗練したものにする”ではなく”しようと気を配る”ことがお洒落である、と。
ということは、ポリシーを持って選んだ服ならば何を着ていようと誰が何と言おうとそれはお洒落なのです。
堂々と着てやりましょう。
 
ここまでの前置きは、ここからの文章の保険です。
というより自分自身に言い聞かせていますね。
なにせこれから、今年手に入れた服を自慢げに紹介しようとしているのですから、、、
 
仕事柄しこたま服を買う洋服屋の、仕事抜きに買ってしまった服。
気になりませんか?
まあ洋服屋のブログですから、たまにはいいでしょう。
では参ります。こちらです。
 
 
 
 
正式名称は「SMOCK COMBAT CAMOFLAGE WINDPROOF」でしょうか。長い。
とある古着屋さんで見つけました。
 
曰く
「SAS(イギリス陸軍の特殊部隊)のミリタリーパーカ」
「20~30年前のデッドストック」
「真っ黒なのは夜用迷彩。まず(市場に)出てこない」
「後年は綿ポリなどに取って代わられたはずで、綿100%はさらに希少」
という恐ろしい一着。
 
しかしもっと恐ろしいのはそのたたずまい。
手に取った瞬間ビリビリと電気が走りました。
そして試着と同時に雷が落ちましたね。
 
 
 
 
用途不明の大量のポケット、同じく用途不明の大量のドローコード、水が玉になって弾かれるほどのハイクオリティファブリックなどなど、、、
どう考えてもタウンユースにはオーバースペック。
異常に贅沢な仕様は軍モノらしいところで、ここまではどう見てもミリタリーです。
 
ところが素材が真っ黒のコットンギャバジンというだけで、過剰なディティールが意味あるデコレーションに見えてくる不思議。
もはやモードの匂いすら漂います。
これが何かしらの特殊なシチュエーションのために作られた、純然たるミリタリーウェアなのです。
 
たまりません。
 
その上
「普通の迷彩もあったけど全て蹴って黒のみ仕入れた」
とまで言われたら買うしかありません。
気が付けば財布を手にレジの前へ、、、
かくしてこのとんがった洋服は私の手元にあるわけです。
こういう一着が見つかるから洋服はやめられません。
 
 
 
 
実際この手の洋服は便利なんですよ。インナーを調節することで3シーズン着回せます。
この時期は重厚なセーターや軽めのダウンの上にアウターシェルとして着ています。
 
ちなみに上の画像で穿いているパンツはHAVERSACKの別注ウールスラックス(¥26,000)、今シーズンのSTEPSベストバイ(斉藤主観)です。
このパンツについても語りだすと収拾がつかなくなりますので、今日はこのあたりで。
よろしければ店頭でたっぷりと語ります。

STEPS自由が丘

東京都目黒区自由ヶ丘2-9-15 渥美ビル1F

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