先週に引き続き、KENNETH FIELDよりグルカトラウザーの紹介です。

さて、僕がヴィンテージのグルカパンツよりKENNETH FIELDのグルカトラウザーが好きな理由。

一つ目。

ブランドを象徴するアイテムであり、安定して買い続けられること。

(オリジナルでは状態と好みの年代、サイズの合ったもの探すのは一苦労..)

二つ目。

オーセンティックな素材(ウエポンとヘリンボーン)がありながら、シーズンごとに新たな素材提案を楽しませてくれること。

(クールマックス素材を使用したリップストップ生地やホップサック生地など)

そして三つ目。

それはKENNETH FIELD設立当初より展開されている、スポーツコートと並ぶブランドを代表するモデルであること。

KENNETH FIELDのブランドコンセプトは「For NEW TRADITIONALIST」

“伝統を重んじながらも、時代に捉われないミックス感覚や遊び心を忘れない人々へ”

という意味が込められています。

まさにこのブランドコンセプトを体現しているのがグルカトラウザーだと思います。

イギリスの傭兵であったグルカ兵が着用していたグルカパンツ。

細かいディティールの変化はあれど、1940年〜1970年代まで長い年月に渡り採用されていたイギリスを代表するミリタリーパンツです。

その伝統を尊重し、過度なアレンジや実用性から遠ざかるデザインはされておりません。

歴史に敬意を払いながら、ミリタリーとは異なるジャンルであるスポーツコート(テーラリングジャケット)とのスタイリング提案はデザイナー草野健一氏ならではのミックス感覚です。

ウエストベルトの持ち出しの幅、深すぎないインタック、ヒップラインのパターン。

排除されたカーゴポケット、股上の深さ、テーパードシルエット。

一つ一つのディテールからはジャケットと違和感なく合わせられる為の拘りが感じ取れます。

綺麗なシルエットは、”グルカパンツ”ではなく”グルカトラウザー”と呼ぶに相応しい一着です。

こちらは春に開催したKENNETH FIELD CUSTOM ORDER EXHIBITIONにてオーダーしたスポーツコートとのセットアップスタイル。

素材を変え、また違った魅力を味わえるのも定番があってこその楽しみ方。

ホップサック素材のグルカトラウザーは現在店頭にありませんが、

いつかまた展開したい素材の一つ。

無骨であり、実用的であり、どこか品もある。

カジュアルにもタイドアップにも使える懐の広さ。

見れば見るほど、履けば履くほど、

“やっぱりKENNETH FIELDのグルカトラウザーじゃないと”

と、思うわけです。

是非、お試しあれ。

SEEK&FIND 國枝