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2025.08.30
名前はよく耳にするけど、実はきちんと知らなかった。
そんな経験ありませんか?
今回ご紹介する新規取り扱いブランド「ENGINEERED GARMENTS」は、ボクにとってまさにそんな存在でした。
ENGINEERED GARMENTS
ENGINEERED GARMENTS(エンジニアード ガーメンツ)は、鈴木大器氏によって1999年にニューヨークで設立。
現在も「made in NEW YORK」を軸としたモノづくりを続けている希少なブランドです。
ブランド名には「設計された衣服」という意味があり、細部にまでこだわった緻密な服づくりを表しています。
ただしそれは、決して「完璧なデザイン」を追い求めるものではなく、むしろ意図的に矛盾や違和感を孕んだもの。
アシンメトリーのデザインや過剰なポケット、相反するディテールの組み合わせ…。
その姿勢からは「不完全の美学」を強く感じます。
設立者 鈴木大器 氏
1962年生まれ。幼少期からアメリカンカルチャーに親しみ、90年代に渡米。
ネペンテスUSAの立ち上げに参画後、1999年に自身のブランド「ENGINEERED GARMENTS」をニューヨークで設立。
2008年にはCFDAメンズデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、アメリカ国内でも高い評価を得ています。
以上が、ボクが知っていたはずのENGINEERED GARMENTS
2024年の秋ごろに初めて展示会に伺い、沢山のプロダクトに触れて、試して、リアルに購入してみます。
加えて、過去のさまざまなインタビュー記事やブログを拝読することで、知っていたようで何も知らなかったことに気づきます。
特に惹きつけられたのは 鈴木大器 氏 の思想や生き方。
「全部だめでも、なにかひとつ突き抜けていたい。」
「アメリカでの展開を考えたとき、一番アメリカらしい洋服で勝負しようと思った。」
痺れます。
「アメカジ」「アメトラ」という言葉をよく耳にしますが、ENGINEERED GARMENTSの服を目の前にすると、そこには単なる懐古的なレプリカではない、まったく別の空気を感じます。
モードとカジュアル、ドレスとワーク、ミリタリーとアウトドア。
西海岸と東海岸、マクロな視点とミクロな視点。
鈴木大器 氏が経験してきたカルチャーを、絶妙にツイストする「知って、外す」感覚。
vest : FIELD VEST CP WEATHER POPLIN
outer :BEDFORD JACKET / pants : FATIGUE PANTS
一見「やりすぎ?」と感じるような組み合わせやディテールも、
着てみると不思議と馴染み、むしろスタイルのアクセントになる。
慣れ親しんだアメリカンクラシックウェアをリスペクトしながら、
どこにもない捻り方によって生みだされるオリジナリティ溢れるプロダクト。
ヴィンテージを忠実に再現するのではなく、一つの服に相反する要素をミクスチャーしながら、最終的に自分たちの色に仕上げていることが、ENGINEERED GARMENTSの真骨頂だと思います。
また、ENGINEERED GARMENTSが掲げる「made in NEWYORK」にも注目したいところです。
これは単なる生産国表示ではなく、「ニューヨークという街の地場で、顔の見える職人たちと共にモノづくりをする」という意思表示ではないでしょうか。
「made in USA」ではなく「made in NEWYORK」
グローバルに知られるブランドでありながら、どこか“ローカルな熱”を持ち続けている。
その相反するバランスもブランドの精神性の表れであり、唯一無二な点だと思います。
なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、服を手に取ることで自然と体感していただけるはずです。
気になる発売日は 9/6(土)。
発売直前となる 9/5(金) のTOPICSでは、プロダクトとスタイリングを軸にさらに色濃く、ENGINEERED GARMENTSの魅力を掘り下げていきたいと思います。
shirts : WORK SHIRT 4.5oz COTTON CHAMBRAY / hat : BUCKET HAT
どうぞ、ご期待くださいね。
PS. こちらのブログでは新規取り扱いについてのプロローグ的な内容を綴っています。
お時間のある方はあわせてご覧ください。
國枝
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