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アメリカ研修レポート ~後編・衣食住編~
2018/08/16 Thu

アメリカ研修レポート ~後編・衣食住編~

こんにちは!自由が丘店 印部です。
残暑厳しい今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は大変遅ればせながら、アメリカ研修レポート後編をお送りいたします。

2月に研修に行ってから、あっという間に半年が過ぎ、ついに後続のスタッフが渡米してしまいました…。汗
楽しみにお待ち下さっていた方がもしいらっしゃいましたら、長らくお待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
最後まで温かい目でお付き合い頂けますと嬉しいです。

また、現在アメリカ研修中の下北沢店 植田が弊社Instagram (@steps.jp) にて、
リアルタイム研修レポートを投稿しておりますので、ぜひそちらも併せてご覧下さい!

~STEPSの海外研修の目的③人間的成長~

前回のレポートでは海外研修の3つの目的から、①VMDを学ぶ ②合同展示会に参加する についてご紹介いたしましたが、
後編は、海外研修の目的の中でも特に重要な ③人間的成長 についてです。

STEPS社員の行動目標には「衣食住全般に常にアンテナを張り、興味を持って勉強する」という項目があります。
洋服屋である以上「衣」に興味があるのは当たり前ですが、一人の人間・生活者として、ライフスタイルの質を高めようとすることは非常に大切なことです。

今回は研修中に出会った以下の3つのモノを通して、私が学んできた衣食住についてお伝えしたいと思います。
①「衣」ROSE BOWLフリーマーケットで発掘したミリタリーベスト
②「食」Philippe the Originalのフレンチディップサンドイッチ
③「住」ヴィンテージショップで出会ったひよこまんじゅうちゃん
兵士が無人島などに不時着した際にサバイバルできることを想定し、背面はリボンタイプ、ボディには多量のポケットやガンフォルスターが付いています。
どう考えても日常生活には全く必要の無い、オーバースペックな代物 (そもそも私空軍兵じゃないですし…笑)。

とは言え、こんな良品がデッドストックかつマイサイズときたら、STEPSきっての軍モノ好き女子としては、即座に「買います」と宣言しない訳にいきませんでした。
出店していたおじさんに「え、お前が買うの?」という顔をされながら (笑) ディスカウント交渉をし、見事お宝ゲット。

このベスト以外にも色々な「お宝」に出会うことができましたが、どれも私一人ではその本当の価値を見極めること、購入すべきか否か、いくらがお値打ちなのかの判断をすることができなかったと思います。

膨大なモノの中から本当に価値のあるモノを選ぶこと、またその為の審美眼を磨くことの難しさを、身を持って体感する機会となりました。
正にこれまでの人生で蓄積してきた知識・教養・経験・センス・経済感覚・コミュニケーション力・運など、人間としての力の全てが試されるような場でした。

②「食」Philippe the Originalのフレンチディップサンドイッチ

「フレンチディップサンドイッチ」をご存知でしょうか。
ソフトフランスパンを肉汁にひたひたに浸し、そこに肉 (ローストビーフやラムなど) を挟んで、辛めのマスタードを少し掛けて食べるスタイルのサンドイッチです。
その元祖として有名なのが、Los Angelesのダウンタウンにある1908年創業の"Philippe the Original"。

研修中は食に一家言ある上司、同行のお取引先様と共に、コリアンBBQやメキシカンなど様々なジャンルの食事をしましたが、その中で私が「もしもう一度アメリカに行くなら絶対に食べたい!」と思うのが、こちらのお店のサンドイッチです。

その理由としては…
・シンプル、ベーシックで飽きの来ないおいしさ
・地元の人々に長年愛されている
・このお店なら間違いないという安心感
・店内に活気がありCOSY (=居心地がいい)な雰囲気
・スタッフとお客さんの距離が近く、フレンドリーな対応
・次に行ったらこれを試したいと思うメニューがある

…などが挙げられますが、よくよく考えてみると「また行きたい」と思うお店の条件は、飲食店も洋服屋も、日本もアメリカも、今も昔も変わらないということに気付きました。

「本当に良いモノを提供し、常に進化しようとする良い店・良い人間は、愛され続ける。」
そんな本質的なことに気付かせてくれる良いお店、サンドイッチでした。
皆さまも、もしLAに行く機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってみて下さい。ビーフサンドがおすすめです。

ポップなアメリカ小物達に囲まれて異彩を放つ渋い佇まい、ひよこまんじゅうを彷彿とさせるぽってりしたフォルム。札には"Mid Century" ''Cal Pottery" "50%off"の文字。
頭の中に中島みゆきの「一期一会」が流れ、気付けばレジで財布を開いておりました。笑

デザインやインテリアの世界では、1900年代中頃(1940~1960年前後)の時代を「ミッドセンチュリー」と呼びます。
この時期に、特にアメリカで作られた家具や小物はデザイン性に優れた名作揃いで、今でも好んで収集する人が多くいます。
そんなアメリカ大衆文化の黄金時代に作られたカリフォルニア陶器の置物こそ、このひよこまんじゅうちゃん。
私が人生で初めて手に入れたミッドセンチュリー小物となりました。

「優れたデザインには人を元気にする力がある」という考え方がありますが、好きなモノが身近にあることで、暮らしがちょっと楽しく、豊かになるのは間違いありません。
ひよこまんじゅうちゃんとの出会いは、それを感じる一つの機会となりました。
今後もインテリアや民藝など「住」についての学びを深め、暮らしの中に良いモノを少しずつ増やしていきたいと思います。


~最後に~

思いのほか長く、そして時間も掛かってしまったアメリカ研修レポート、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
今思い返してもとても学びの多い研修で、また時間が経ってから気付くことも沢山あり、本当に貴重な機会を頂いたことに感謝しております。

研修で出会った3つのモノから学んだ「審美眼を磨くこと」「良い店・良い人間であること」「良いモノに囲まれた豊かな暮らしを楽しむこと」の大切さを忘れずに、今後も人間力を高める努力をしていきたいと思います。

それでは、また。
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