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2022.04.13
ソックスの跡 -23- SEEK&FIND
猫背気味で山を登るSEEK&FINDの岩波です。
今年は春はなんだか歩き甲斐があります。
寒暖差があったせいで(おかげで?)桜の見ごろが長かったり、
天気のいい休日が多かったりで、散歩がはかどるはかどる。
気づいたらスマホの写真フォルダが植物や風景で溢れていました。
やはり散歩はいい。
健康的だし、いろんな発見や癒しがあります。
あてのない奔放な散歩も自由な感じがして好きなのですが、
最近は「そろそろ大人な散歩を嗜みたいな」という気分。
ビシッとコースを決めるわけではありませんが、
目的地をいくつかピックアップして後は気分で回るような散歩スタイルをとりいれています。
そしてその目的地として度々、というより確実に食い込んでくるのが工藝店。
ご飯屋さんの検索よりも工藝店の検索。
いや、むしろ工藝店に行きたいがための周辺の散歩。
というわけで、最近の散歩的工藝品たちをご紹介しておきます。
まずはこちらの櫛描きの入ったピッチャー。
中野から東長崎への散歩で手に入れた、小鹿田焼 黒木昌伸窯の物です。
300年以上前から代々長子相続で技術が継承されてきた小鹿田焼。
現在も9軒の窯がありますが、中でも個人的に惹かれるのが昌伸窯の仕事です。
出来るだけ作り手の情報を入れないように、直観で物を選ぶようにしているのですが、
自然と昌伸窯の物を手に取ってしまう、この引き寄せられるような感覚はなかなか面白いです。
小鹿田の仕事には無駄がありません。
美術品ではなく、あくまでも生活雑器。
その軸をぶらさずに続いてきた手仕事には、
実用の先にある美しさがあり、使うたびにひしひしと感じます。
中野から東長崎の間には、おしゃべり禁止の喫茶店や哲学堂公園もあります。
半日かけてゆっくり歩くのにぴったりなエリア。
続いてもピッチャー。。
ピッチャー買いすぎ、いくつも必要なモノじゃないのに。
でもなぜか男はピッチャーに惹かれるのです、僕だけじゃないはずです。
千歳烏山~祖師ヶ谷大蔵の散歩。
店内に入った瞬間にお持ち帰りする気がしたキマノ陶器の物です。
まずはこの形、最高です、他ではあまり見ません。
注ぎ口から中央部分にかけて、すっきりと美しくくびれています。
そして釉薬の調子もいい、掛け流しもパワフル。
作り手は沖縄で修業をしていたらしく、
やちむんに見られるおおらかさも感じます。
持ち手部分のディテールも少し変わってます。
親指をかけて安定させるためのくぼみが、本来とは反対方向に。
この方が安定するという作り手のこだわりだそうです。
僕は花器として使うことが殆どなので、
残念ながらそのこだわりの恩恵は受けてませんが、なんかいいですよね。
このエリアでいうと、祖師ヶ谷大蔵駅を出てすぐ左手の喫茶店、
世田谷文学館、仙川沿いあたりが散歩にはおすすめです。
最後は横浜での散歩で出会ったフォーククラフトを。
これです。なにこれ、ですよね。
グアテマラで作られたオオカミの木製人形です。
お祭りの屋台などで子供用に売られているそうですが、
想像以上に大きくてずっしりとしています。
色々と突っ込みどころがありますが、、そこが面白いですよね。
このデフォルメ具合。
どうしたらオオカミが赤くなるんだろうか、
自由でいいなーと思い持ち帰りました。(重くて大変でした。)
部屋に一つあるだけで、なんとなく部屋も心も明るくなります。
こんなもの買おうと思って出かけないわけですから、
やはり散歩は素晴らしい。
これだから散歩はやめられない。
横浜はまだまだ歩き足りず、情報不足です。
詳しい方、有益な散歩情報をお待ちしております。
それでは。