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NEW 2025.05.07
一日一服 / マジカルバナナ SEEK&FIND
マジカルバナーナ
バナナといったら、きいろ。
黄色といったら、れもん。
レモンといったら、すっぱい。
淡々と繰り返される最近の寝かしつけムーブ。
創作話を考えるよりもお手軽だし、しりとりなんかよりも退屈しないから、
今の僕たちにはちょうど良い。
何より、たまにくる突拍子のない回答が面白い。
なんで関係があるのか尋ねると、「◯◯といったら◯◯」の間にも、彼なりの別の◯◯が挟まっている。
そして僕の悪い癖。
またすぐに洋服に結びつけてみる。
洋服選びはマジカルバナナで、遊びの延長。
僕の買い物は連想ゲームのように地続きだ、の話。
ブラックデニムといったら、鮮やかなブルー。
2025年1月9日
BONCOURA 2025FWの展示会。
心躍らせながら珠玉のアイテムをピックし終え、
向かった先はアメ村の古着屋。
この日の収穫の一つが
真っ青なパール編みのアルパカカーディガン。
アルパカ100%で50年〜60年代のアメリカ製。
コンディションも価格も良好。
ちょっとした意識と大半の無意識で、一年で一番履いているパンツは66ブラック。
理由は沢山あるけど、とにかく今はそう。
ブラックデニムといったら、鮮やかなブルー。と、
ぼんやりとそんな気分になっていたタイミングだった。
アルパカカーディガンといったら、出会い。
気に入ったものは色違いも欲しくなってしまうのは昔から。
たまたま見つけた真っ青なアルパカカーディガンをきっかけに色々と調べていく。
ウールアルパカの混紡ものが多いこと。
年代が古いこととパール編みの製法からグッドコンディションが見つかりにくいこと。
価格もピンキリ。微妙に集めにくい。
そんな矢先の一月末ごろ、ボスから絶妙なキラーパス。
とある古着屋のインスタに”買った方が良い”カーディガンがUPされていると。
すぐに見に行ってきます〜といって無事に捕獲。
こちらもアルパカ100%で状態も価格もグッド。
色は頭のなかにはなかった黄色。
黄色のカーディガンは着るかわからないけど、あとは押し込むだけなゴール前でのキラーパス。
貰う体制が多少悪くても、強引に振り抜くことも大切。
出会いといったら、ボロ。
懲りずに条件にあうものを地味に探し続ける日々。
とはいえ休日はマジカルバナナの彼との時間で、古着屋巡りはなかなか難しい。
寝かしつけを終えたあと、第二のマジカルバナナと名付けたい”ヤフオク”に取りかかる。
(一つのキーワードから始まって画像を見ては新たなキーワードを思いついてまた検索…。まさしく…。)
コンディションが悪いものを避けていたはずが、
一周まわって、コンディションが悪すぎるものに手と目が止まっていた。
深夜の静かに熱いテンション。
ここまでいったら潔いし、むしろ再現性のなさが良い。
ボロだから安いしね。
ボロといったら、シーサー。
ずいぶんと遠くまできてしまった。
今年の買い物はBONCOURAのブラックデニムの連想からスタートしたはずが、気づいたら古着、古着、ボロ。
古着は好きだけど、目指しているのはそうじゃない。
全身で古着を楽しむのではなく、コントラストとしてスタイリングに取り入れることが好きなんだった。
ボロのアルパカカーディガンにコントラストをつけるなら..
質の良いシーアイランドコットンのサマーニット?
それともシルクやリネン、サマーウールのシャツ?
色々手段はありそうだけど、いまの気分はこれ。
ボロの隙間から覗くシーサー。
ボロといったらシーサー。
◯◯といったら◯◯の答えは人それぞれ。
同じモノを手にしても、そこに辿り着くまでの過程は十人十色で、趣味や暮らしからなるその人の個性が静かに滞在しているのではないでしょうか。
気づいたら今回も駄文を連ねたブログとなってしまいました。すみません。
収拾がつかなさそうな気がするので、もう寝ます。
Have a nice weekend〜!!!
國枝
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