(C)STEPS Co., Ltd. All Rights Reserved.
2025.12.17
一日一服 / 逆 スティーブ・ジョブズ SEEK&FIND
前日なのか、その日の朝か。
とにかく僕は装いについて考える。
一人で出掛けるときでも、誰に会うわけでもないのに、
なぜか結構真剣に向き合っています。
真剣に向き合った結果、頭の中のイメージと実際のスタイリングが乖離していて、
バタバタとクローゼットをひっくり返す始末..。
我ながら、なんて非合理な一日の始まりを迎えているのだと思う日も。

タイトルにあるスティーブ・ジョブズといえば、
黒のタートルにリーバイス、ニューバランスのスニーカーでお馴染みですね。

彼が毎日同じ“制服”を選んだのは、きっと服に迷う時間を他に振り向けたかったから。
意思決定の回数を減らし、集中したいものに集中する。
合理性の極みのような話で、ちょっと憧れちゃいます。
だけども僕は、どうやらその逆を行っているようで。
迷う。
悩む。
朝からひっくり返す。
昨日のイメージが急にしっくりこなくなる、なんて日も珍しくなくて。
これ、客観的に見るとどう考えても非効率。
だけど..
その非効率さが、どうもすっかり生活に馴染んでしまっているのです。
理由を考えてみれば、たぶん単純で。
気分や行き先、会う人のことを考えながら、その日その日で違う答えが出るのが面白いから。
そして、服に触れながら一日を想像する時間が、自然と自分の機嫌を整えてくれる気がしているから。
意思決定を減らすために服を固定したジョブズに対して、
アイスブレイクのように自由な装いを楽しみたい僕。
つまり、逆 スティーブ・ジョブズ。
合理性からは遠いけれど、服が好きで、日々の細部を楽しみたい人間にとっては、
これが案外ちょうど良い。
ザザッとカメラロールを巡ってみます。
誰に会うでもない一人の時間は、気の向くままに好きが全開。
誰にも会わないからこそ、好き勝手できる良い機会。

メキシコへの眼差しにはプリミティブなoaxacaのラグベスト

プリントTに柄パンツ。誰かに怒られそうなガチャガチャ感
息子との時間は、一人のときよりも縛りが多くて、ゲームの難易度が少しあがります。
動きやすさ、洗濯できる。そして、機嫌のいい自分でいられる装い。

デニムにニューバランス。ちっちゃくて可愛い

川辺とコーデュロイとスニーカー。ゲッツはしてそうでしてません


七五三。背筋を伸ばしてフランネル


秋のお散歩。 打ち込みタイルとイチョウとハリスツイード
経験としての初競艇。 運よく?ハズレて、ハマりませんでした


国立博物館。ちょっと遠出だし、しっかりおめかし。
人の多い場所にはすこし派手なくらいが、迷子になりません。

横縞。ジョンスメドレーと西松屋。汗

区民プールの帰り。誰にも見せられないショートパンツ姿。汗


海にいったとき。波を思わせるBANANATIMEのシルクシャツ

午前は僕の趣味、午後からは息子の時間。
少しクリエイティブにいきたい気分と
公園でたっぷり遊べる動きやすい服の狭間で。
なんだか賑やかでリズミカル。楽しそうですね。
景色がよかったのもある。
息子がとびきり元気だったのもある。
カメラマンの腕前も、もちろんある。
それに加えて、非効率だった”あの朝の時間”が、より良い一日へと底上げしてくれているように思います。
写真を振り返ってみると、その日の記憶が服と紐付きながら蘇ったことも思わぬ収穫。
どんな一日を思い描いて選んだ服なのか、
結果どういう一日を過ごすことができたのか。
目的地が先にあることもあれば、服ありきで過ごし方が決まることも。
そこには失敗も成功もあって、それも含めて良い思い出になっていたり。
全部が黒タートルにジーンズだったら、こうはいきません。僕の場合は。
ご機嫌を取れるなら、いつもと同じスタイルで、そのお気に入りの服の具合(経年変化)を楽しむことでも良し。
もっといえば、服でなくてももちろん良くて。
朝のコーヒーでも良いし、ランニングでも読書でも良い。
とにかく自分の機嫌を自分で整えられたらそれで良し。
大人ですから、自分で自分を労ることも大切にしたいものです。
さぁ、服が趣味の皆さん。
明日はどんな服を着ましょうね。

Have a nice Merry Xmas〜!!!
國枝
-Instagram-