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2025.01.15
ソックスの跡 -41- SEEK&FIND
ゲレンデでのランチはもちろんカツカレーなSEEK&FINDの岩波です。
腹ペコにつき、肝心の写真は撮り忘れました。
「ご馳走を前にしてもがっつかない。」
これを2025年の抱負の一つにしておきます。
ご飯の写真は撮り逃しがちですが、目に留まった「言葉」とか「文章」とか「あんない」を何となく写真で収めておくのが好き。
年末に今年はどんな写真を撮ったかな~とライブラリを見返していたら、それなりの枚数がありました。
そろそろ山ブログも飽きてきたと思うので、今回は2024年に収めた「文字の写真」の蔵出しです。
「どうぶつえん」– 野毛山公園
野毛山公園内に設置された案内板。
デザインは柳工業デザイン研究会で、同じく柳によってデザインされたつり橋はこの公園のシンボル。
看板自体を矢印にしてしまう発想と、動物園を表すのにこれより上はないようなユルい書体のバランス。
ずっと残ってほしい。
「2F」– 鎌倉 小町通り 喫茶店モアの入ったビル
2階への階段を上がりきったところの床に記された2F。
独特の位置と、2に対するFの絶妙なサイズ感。
愛おしくて撮らずにいられない。
「SWITCH」– SWITCH ONLINEの梱包
ギュッと間隔の詰まったロゴがシンプルで力強く明確。
すべて大文字だがSだけやや大きいのがミソ。
本をネットで買うことはほとんど無いですが、SWITCHは例外かも。
「フィッシャーマンシャツ失礼します」 – 岩波のiPhone
謎過ぎる誤字でたまらずスクリーンショット。
何を検索しようと思ってこうなったのかは忘れました。
偶然生まれたこの言葉が表す、掴みきれない情景を妄想してみるとなんか楽しい。
愚公移山(ぐこういざん) – 丸山茂樹による署名に添えて
古本屋で買った丸山茂樹さんの著書「青春の柳宗悦:失われんとする光化門のために」の見返しに記されていた言葉で、中国の古典「列子」に収録されている寓話。
困難な事柄も努力を続けることで必ず成功するという例えだそう。
本の内容にピッタリの言葉だったので撮影。
「龍 スマホ台」– 南高尾のどこかの山
木を彫って作られた手作り感満載の龍のオブジェ。のそばにあった記念撮影用のスマホ台。
作り込み、フレーズ、書体、全てにおいてシュール。
この写真は撮りましたが、龍の写真は撮りませんでした。
「二モデル前の中古のボルボのサイド・ブレーキを引いたまま坂道を上っているようなモーツァルト」 – 村上春樹
海外生活の様子を綴ったエッセイ「遠い太鼓」のなかの一節。
何気ないようで、文体の真骨頂がミチミチに詰まった刺さる比喩。
中古のボルボには乗ったことないけどなんとなくイメージできてしまう、いや、イメージさせてしまう凄さ。
マーカーまでして残してました。
「㐂べば集る」– 外村吉之助
夏に行った富山の光徳寺で見た書。
民藝運動家の外村吉之助による言葉。
よろこべば、良い物も良い文字も集まってくるはず。
2025年も宜しくお願いいたします。
岩波
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