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2024.03.28
当店がJAN MACHENHAUERを取り扱い始めたのが、5年前の2019ssコレクション。
ちょうど僕がこのお店に異動してきたのがその年の2月なので、そう思うと自分にとってJAN MACHENHAUERはSEEK&FINDでの同期のような存在でしょうか。
そのころの僕は、自分が触れてこなかったような洋服ばかりが並ぶラインナップのおかげで興奮と衝動が抑えきれず、どんどんクローゼットが狭くなっていくというような日々を過ごしてました。
入荷の度にドキドキ、そしてヒヤヒヤするスリリングな毎日。
そんな中でJAN MACHENHAUERの日本での1stシーズン、「シャツ2型のみ」という圧倒的に洗練されたコレクション。
忘れようにも忘れられえません。
その時に発表されていた2型のうちの1つは今シーズンも店頭に並んでいます。
デザイン、一切変わっていません。
JAN MACHENHAUER / CHRIS
color: WHITE / SHOWER / INDIGO / BLUE CHECK
size : 48 / 50
price : ¥38,500 (tax inc.)
ハリコシのあるオリジナルのクリスプポプリンを使用したレギュラーカラーシャツ。
普通のシャツです。
しかし細部に目を向けてみると一変して面白くなってきます。
普通のシャツではないんです。
「普通を越えたふつうのシャツ」
そんなスーパーノーマルなシャツの幾つかの特徴を挙げていきます。
①立体的なパターンメイク
同ブランドのパターンは立体裁断作成されています。
実際に身体を入れた際の全体的な整いは、デザイナーの持つ徹底された美意識によって完璧に計算されたもの。
そんな背景が、着用したときの「なんか良い」に繋がっています。
②極端にステッチを排除した縫製
同ブランドのアイテムは最高峰の技術を持つインドのテーラーたちによって縫われています。
複雑な手法を駆使し、ステッチが出来るだけ表に出ないようにすることで、無駄を一切感じさせないような仕上がりが成り立っています。
その副産物としてのエイジング。
こちらは國枝が5年ほど着ている物で、綺麗なシャツが着用によって味わい深く変化していきます。
そのステッチの種類によって膨らんだり、捻じれたり、凹凸が生まれたり。
初めの綺麗な姿も勿論いいですが、長期的に楽しませてくれるのも嬉しいです。
③カラーバリエーション
毎シーズン水彩絵の具から着想を得た独特のカラーが展開されます。
今回はWHITE、INDIGOという定番色にあわせて、シーズンカラーの清涼感あるSHOWER
そしてこんなスペシャルなパターンも。
こちらはデザイナーが所有するデッドストックファブリックをクレイジーパターンで使用した一枚。
勿論インパクトはあるんですが、いやらしくないんですよね。
それは先ほどご紹介したパターンや縫製技術など、見えずらい部分に丁寧に向き合っているからこそだと思います。
こんな具合に書き出すと色々あるのですが、やはり実際に着ていただくと分かりやすく感動できます。
普通を越えたふつう、店頭で体感してみてください。
岩波
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