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NEW 2026.06.06
こんにちは、STEPS 下北沢店の清水です。
遡ること、5月の中旬。
ニット製品の知識を深めるため、山形にある米富繊維へ国内研修に行ってきました。
メンバーはSEEK&FINDの店長 國枝さん、STEPS下北沢店の店長 宮野さん、自由が丘店の行場さんの4人。
TOPICSでは計3回に渡って、
僕たちが研修で学んできたことを皆さまにお伝えできたらと思います。
第一回目となる本日は、研修初日に体験した米富繊維の工場見学と、社長である大江健氏によるニットの勉強会を通して学んだことについて。
是非、お付き合いください。
■ 米富繊維とは
米富繊維は、1952年に山形県・山辺町で創業した老舗ニットメーカーです。
創業以来ニットづくりを続け、長年OEM生産で培った技術力を活かしながら、現在では「COOHEM」「Yonetomi New Basic」「THIS IS A SWEATER.」といった自社ブランドも展開しています。
■ 工場見学 - ニットができるまで -
【糸の開発】
ニットづくりは“糸選び”から始まります。

米富繊維ではオリジナル糸の開発だけでなく、複数の糸メーカーから理想の素材を選定しているそうです。
印象的だったのは、「糸は生き物」という言葉。同じ糸でも気候や染色環境によって風合いが変化するため、素材と向き合いながらモノづくりを進めているそうです。
実際に話を聞き、ニットの魅力は完成した製品だけでなく、その土台となる糸づくりから始まっていることを実感しました。
【編地開発・デザイン】
糸が決まると、次は編地開発とデザイン制作です。



見学時には、実際にデザイン作業が行われている現場を見ることができました。
PC画面には、グラフィックソフト上に細かく描き込まれたニットデザインが並び、魚をモチーフにした柄や独創的な配色など、米富繊維らしい唯一無二の世界観が表現されていました。
一つのデザインに1週間ほどかかることもあるそうで、見た目だけでなく着心地や耐久性まで考慮しながら作り込まれていることが印象的でした。
店頭で何気なく見ている柄や編地にも、多くの試行錯誤と時間が費やされていることを知り、見方が大きく変わりました。
【編み立て】
完成したデザインをもとに、編み機でニットを制作していきます。
編み立てには大きく分けて2種類の製法があります。
「成型編み」
前身頃・後身頃・袖など、それぞれのパーツを編み立ててから縫い合わせる方法。

「裁断・カット」
一枚の大きな生地のように編み立てた後、型紙に合わせて裁断し、ミシンで縫製する方法。

工場内には編み機の「ガシャンガシャン」と音が響き、ニットづくりの現場ならではの空気感を感じることができました。
また、素材や糸の状態によって仕上がりが変わるため、安定した品質を保つには高い技術力が必要とのこと。夜間も編み機を稼働させながら、生産が行われていました。
一着のニットが出来上がるまでに、想像以上に多くの工程と細かな調整が必要であることを知り、改めてモノづくりの奥深さを感じました。
【仕上げ・検品】
最後はアイロンや検品、洗いなどの仕上げ工程です。

特に印象的だったのは、洗濯後の縮みまで計算してサイズ設計を行っているというお話でした。
見えない部分まで考え抜かれているからこそ、日常で安心して着られるニットが生まれているのだと感じました。
完成品を見るだけでは気付かない部分にまで配慮されており、長く愛用できる理由を実感することができました。
今回の工場見学で特に印象的だったのは、「特別な服」ではなく、「毎日自然と着たくなる服」を本気で追求していることです。
・型崩れしにくいこと
・扱いやすいこと
・長く愛用できること

そういった着る人目線でのモノづくりが、米富繊維の大きな魅力だと感じました。
■ ニットのアフターケアについて
勉強会では、ニットを長く着るためのケア方法についても学びました。
店頭でお客様にご相談いただくことも多く、今回の研修にあたり、特に僕が学びたいと思っていた項目の一つです。
日々のアフターケアで心がけることは大きく3つ。
・着用後は軽くブラッシング
・洗濯機を使用する場合はネット+手洗いモード
・干す際は平干し
少しのケアを心掛けることで、毛玉や型崩れを防ぎ、より長く愛用できるそうです。
思っていたよりも簡単で、僕自身も直ぐに実行できそうです。
現在STEPS店頭でも展開している「Yonetomi New Basic」のコットンニットポロ。

「LIGHT WAVE COTTON」は滑らかで軽い着心地が特徴で、度詰めでしっかり編み立てることで、柔らかさと型崩れのしにくさを両立しています。
“上質だけど、気を遣いすぎない”
そんな日常に寄り添うニットづくりこそが、米富繊維の魅力だと感じました。
今回の米富繊維での研修を通して、ニットが完成するまでには多くの工程と高度な技術・経験が必要であることを学びました。
「Yonetomiの商品って、どんなイメージ?」
山形に向かう行きの新幹線で、國枝さんから不意に聞かれた質問。
そこでは「着心地がよく、長く使える高品質なニット」と、答えました。
今回の研修、そして、その後の振り返りを通して、
僕がいま感じているYonetomiの印象はどう変化したのか考えてみました。
「着心地がよく長く使える高品質なニット、結論、この印象は変わりませんでした。ただ、研修を通して、”毎日着たくなる服”を本気で追求する姿勢に触れたことで、その印象がより確かなものへと変わりました。米富繊維の魅力を改めて実感することで、以前よりもさらに着てみたい、長く愛用したいと思うようになりました。」
このTOPICSを通して、少しでも米富繊維のモノづくりの魅力を感じていただけたら嬉しいです。
次回は研修2日目の様子を自由が丘店の行場さんがお送りします。
そちらも、お楽しみに。