いつもご利用いただきありがとうございます。吉祥寺店、川角です。
あと少しで新しい年がやってきます。
イベントの多いこの季節は今年一年を振り返りながら、新しい年に向け準備する、ワクワクと言うよりソワソワに近い、私の中では一番気持ちの締まる時です。

作り手をイメージできるものが好きです。
洋服に限らず、自宅で使うもの其々を選ぶ時には、それらを作っている姿を想像する癖が私にはあります。
作り手が太っちょなアメリカ人であったり、強面な日本の職人であったり。
あくまでも私のイメージですが、大事にしようという気持ちになります。
「Jamieson's」
北大西洋に浮かぶシェットランド島で本物のシェットランドウールを使ったニットウエアファクトリーです。
先日、来年の秋冬に展開するJamieson'sの展示会へ行きました。
入社一年目に購入して以来、毎年冬に着られるJamieson'sは、毛玉になりにくく、伸びやたるみもなく、何より暖かいことが気に入っています。流行も多少はあるのでしょうが、あまり気にせず、毎年着ているとお客様から声を掛けて貰える一着です。

Jamieson'sの展示会では、Jamieson'sの現社長自ら来日され、宿泊されている大変眺めの良いホテルのその部屋で商談をします。(上の写真は宿泊されている部屋からの眺めです)
推定100以上はあるスワッチ(編地見本)や、STEPSで現在展開しているカーディガンやフーデッドカーディガンを始め、ベスト、クルーネックなど、形も数えられない程揃えられており、その中から選び出すのは非常に楽しい時間です。
もちろんセンスが必要なので、楽しいだけでは作れませんが...。
STEPSが選び抜いたパターンがこちら(レディースも展開予定です、楽しみ!)。
その他無地も展開予定です。

社長の持ち物の中から、チラリと一枚の写真が覗いており、シェットランド島のJamieson'sの工場が写っているものでした。
向こう側には冷たい海の見える本当に何もない島に、ポツンと工場が、そして100m程離れた場所に社長の「My House!」が。
工場の約七割が紡毛紡績し編地を編みたて、残りの約三割がリンキング(成形)などの作業を行っているとのこと。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、Jamieson'sのニットは、編地と編地を繋ぎ合わせるリンキングと呼ばれる作業を手作業で行っております。
(上の写真、袖付け、脇はリンキングされています。)
ただ縫い合わせるのではなく、編み目と編み目を一つ一つすくってつなぎ合わせる作業。
技術をもつ限られた職人だけが出来る工程であるため、編地がどれだけ仕上がっていたとしても、どうしても滞ってしまう工程なんだそうです。
ミシンに頼ればより多く生産でき楽なことですが、美しい柄合わせを作るには人の手による手間を掛けるほかないのです。
希望を伝えれば、フェアアイルのパターンの配色を変更したり、首元や袖口などの配色変更も可能です。
・Jamieson's CARDIGAN (Men's) ¥27,090
・Jamieson's HOODED CARDIGAN (Men's) ¥29,190
・Jamieson's HOODED CARDIGAN (Lady's) ¥33,600
(※レディースは今シーズン、仕入れ先が異なる為、別注ではありません。)
今シーズン展開しているものも、STEPSでオーダーしたものです。
一見派手に感じる方も多いフェアアイルニットですが、一度是非袖を通してみてください。
大人しい配色になりがちな冬の装いの中、一段とお洒落な雰囲気の出せる一着です。
一年の締めくくり、そして新しい年のスタートに、少し気取ってみてはいかがでしょうか。
そしてNEWSにて告知しておりますが、今週末より吉祥寺店にて
「MSPC-product CHRISTMAS FAIR at STEPS KICHIJOJI」を開催します。
詳しくはNEWSをご覧ください。
少し早いのですが、
今年も一年、洋服を通して沢山のお客様との出会いがあり、毎日が感謝の一年でした。
いつもご利用いただきありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。
吉祥寺店 店長 川角