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2024.02.14
ソックスの跡 -35- SEEK&FIND
蕎麦屋の座敷にジェームズ・ディーン。
SEEK&FIND の岩波です。
「富士山の麓だから富士山の写真」というホッとするほど王道なチョイスをしながら、その横にジェームス・ディーン(しかも×2)という緩急のつけ方。
このしがらみのない自由で素直な発想、
素敵ですよね。
視界に入って目をひかないわけがない。
実際、僕も大いに気をとられましたし、どんな経緯でそうなったのか一生懸命考えてしまいました。
写真を撮ったり、妄想に耽っている間にササッと美味しい蕎麦が運ばれてくる。
…
もしかすると、そっちに気をそらせて提供までの時間を短く感じさせるという蕎麦屋の策略なのかも?
……
変な方向に進んでしまいそうなので前置きはここまでにしておきましょう。
先週、大雪の翌日にKENNETH FIELDの展示会で1年ぶりに京都に行かせていただきました。
出張様子、入荷するや否やガンガン姿を消していっている24SSのアイテムについては後ほどTOPICSをアップしようと思っています。
(頑張って売り切れる前に書きます。)
実は今回、いつもより早い新幹線を取ってもらい展示会前にひとつお勉強をしてきました。
教室はここ。
五条坂にある河井寛次郎記念館、
ここへの訪問は僕の念願でした。
柳宗悦・濱田庄司と共に民藝運動の中心人物として知られる河井寛次郎が、住まい兼仕事場として築いた空間。
建物や家具、調度品も寛次郎のデザインや蒐集によるものだそうです。
作陶・木彫・文章などではげしい世界観を表現をしている反面、この空間にはそんなイメージが覆るような「生活」が感じられます。
欲しかった詩集、「いのちの窓」も手に入れました。
ネットでも買えるのですが、どうせ買うならここでと決めていたもの。
数々の言葉や文章を残していますが、今の僕にはこの言葉が刺さりました。
どこかに自分がいるのだ −出て歩く
人は目的を持って出かけることがある。
持たないで出かける事もある。
しかしそんな事は問題ではない。
ぼんやりしていようが、はっきりしていようが、しんそこには何処に自分がいるのかを見たいのだ。
無数の自分が見たいのだ。
−そうした以外に我々は歩かない。
ここでの「歩く」にはいろんな意味が込められているに違いありませんが、何はともあれ、ますます歩くのが好きになりそうです。
それではまた。